2019年のゴールデンウィークはちょうど新月期にぶつかったため、天気さえ良ければほぼいつでも星景写真の練習に行けるという状況でした。天気さえ良ければということで、連休前半は曇りや雨が多く行ったらダメでした(よくある)なんてなるとけっこう悲しいので、天気予報を眺めながら5/3〜5/4にかけて行くことにしました。
書くことけっこうあるので、3回くらいに分けたいなと思ってpart1にしてみました。
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現地まで
夕方18時頃都内を出発。途中で休憩しながら23時前に着けば良いかなというダラダラ感。いまの時期は日付が変わるくらいでないと天の川の濃い部分が見えるところに登ってこないので、あんまり急ぎすぎてもしょうがない。まあ早くついたらついたで、人が増える前に場所取りして設定の確認をするとか色々やることはある。
さて、移動しはじめたころはまだ天気が悪く佐久市に入るまで星があまり見えず(行ってみたら薄雲が引っかかってダメパターン)、かなり不安になりつつも、R142を走っている途中に完全に雲が晴れたのを確認して美ヶ原高原美術館の方へ。 美ヶ原高原美術館は道の駅にもなっており24時間駐車可能&きれいなトイレがあるので、撮影の前に準備したり休んだりしたいときはまずこっちに来るようにしています。
ところで、美ヶ原には様々なアクセス方法があるのですが、美術館側へのアクセスは、中部縦貫道の佐久南 -> R142(中山道) -> 県道178号 というコースが一番良いような気がしています。理由は山に入る直前にセブンイレブンがあるから。
撮影前の準備
駐車場では防寒着の準備でカメラの設定の確認をやっていきます。僕がやっている設定の手順としては、
- カメラを三脚に置いて天の川の方向に向ける。このとき街灯や他光害が入るのを避ける
- F値は開放、SSを”300/レンズ画角”あたりに設定し、ISO1600あたりから半段〜1段ずつ上げて撮る
- 撮った写真のヒストグラムを確認して、左端から1/4〜1/3のところにピークが来ている設定を採用する。
街の灯が入っていてもピークが立つ場所が全然違うような気がするので大丈夫な気もしますが、本当に合ってるか判断つかなくなりそうなので、なるべく光害を避けて空だけで確認するようにしています。
このときの露出設定は、16mm, F2.8, 20秒, ISO 5000だったので、レンズを変えてもこの露出を維持するようにします。 レンズが広角になればシャッタースピードを上げてISOかF値を落とし、暗いレンズを使ったときはISOかシャッタースピードをさらに遅くします。とはいえ、なるべく低いISO値を使うためにシャッタースピードは限界まで遅くしているので、大抵はISOだけを変えることになると思います。 大体以下のイメージで空だけ入れて撮るようにします。
ちなみにこの写真はRAWをそのままJPGにしただけです。この時点でもバッチリ見えているので、現地ではだいぶテンションが上がり気味に。
撮影開始
駐車場で設定までやってから、美しの塔へ徒歩で移動。新月期、快晴、無風ということもあり、塔の周りには2,30人のカメラマンが・・・。 ここまで多いとどうやっても画面内に人が入るので細かいことは考えずに雑に三脚を設置して撮影していく。 とか言ってたら一枚目でこういうイメージの撮りたかったなーというのができてしまった。
ところで、星景写真は去年から真面目にやり始めたのですが、星は撮れるけど前景まで含めてきれいな構図に収めた作品を作れたことがありませんでした。今回は撮影〜現像までのワークフローを練習するための被写体として美しの塔を選んでいます。美しの塔はメジャー過ぎるポイントなのですが、360度、遠近どこからでも撮影ができるという点が練習の題材としてはとても良いところです。
この記事の最後に、パノラマ星景の写真を持ってきてみました。パノラマ星景は星を撮る設定だけちゃんとできていればそこまで難しくはなく、三脚だけで水平を取り、撮影 -> 15〜20度雲台をパン -> 繰り返し で終わりです。結合は帰ってからになるのでけっこうドキドキします。
今回の機材
- カメラ
- α7RIII
- SEL1635GM
- 三脚
- Leofoto LS-284C
- ベルボン プレシジョンレベラー
- SIRUI K-20X
- フィルター
- KANI LPRF フィルター
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